先日、問い合わせいただいた患者さんに当院までのアクセスを説明していた時のお話です。九州地方から引っ越してこられた方で大阪の地理や交通機関に不慣れな方でした。電車での乗換えなどお話しし、最後に「おおさか東線で放出行きに乗っていただければ終点になりますから、駅を降りられてすぐのところです。」と説明させていただきました。が、間髪をいれず「ええー、どうして『はなてん』と読むんですか。」と質問されました。確かに放出の地元にいると当たり前のことですが、難解な読み方で有名な地名ですから疑問に思われるのは当然のことです。

諏訪小学校出身ですので授業で地元の地名について授業があり、むかしこのあたりは洪水が多く少しでも氾濫から免れたいので水を放ち出そうとしたのが由来であると聞いたように記憶しています。現在第二寝屋川に流れ込む長瀬川が昔の大和川でよく氾濫したそうです。昭和時代、私が子どもの頃も台風が来ると長瀬川から水があふれ出し床下浸水になり土嚢が積まれることもありました。

日々診療していると自分では当たり前と思っていることが、患者さんにとっては初めてのことが多いのだと気をつけるようにしています。できるだけ、わかりやすい言葉で病気や治療について理解してもらい、皆さんが納得できる医療を受けていただきたいと思っています。

院長

松田耳鼻咽喉科