最近溶連菌感染症の患者さんが増えてきています。溶連菌とはA群β溶血性連鎖球菌の略称です。主な症状は、咽頭痛と発熱ですが、熱が出ない場合もあります。食事もできて体調も悪くないことが多いのですが、学校や家庭内で感染することがあるので治療が必要です。診断は迅速検査が可能で、受診当日に結果がわかります。治療は抗生物質を使用します。ペニシリン系であれば10日間、セフェム系であれば5日間程度の投薬します。これらの薬剤にアレルギーがあれば他の薬剤を使用します。治療効果を判断するために症状が緩和しても通院が必要です。また学校感染症として出席停止が決められており、医師の指導に従ってください。おおよそ抗生剤内服開始から24時間以上経過し、局所症状・全身症状が良ければ登校可能になります。

 

松田耳鼻咽喉科(大阪市鶴見区)

院長

松田耳鼻咽喉科